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2007年02月 アーカイブ

2007年02月01日

[社員がおすすめする本] 棚は生きている

棚は生きている ―私の店から 「パピルスの夢」を伝えたい―


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著者 青田恵一
発行 青田コーポレーション出版部 
発売 八潮出版社




著者の青田さんとは知り合いで、彼は落ち着いていて。
鋭い経営コンサルタントです。でも冗談が大好き。
この本にも書いてあるのですが、学生時代のアルバイトから書店。
明屋書店、八重洲ブックセンター、ブックストア談に勤め、
その間、書店現場の販売、店長、営業企画、事業推進の
リーダーを経て独立した、文字通り書店一筋の人です。

本を開くと、はじめは書店員の方々にお店の「棚」をめぐる売り方の
提案という商売の話なのですが、彼がいつも言ってる
「基本と応用」のことです。これは業種業界を超えて「考え方の基本と応用」
を示唆します。仕事のこと、経営のコンサルティングです。

で、この本はそれだけではないのです。ご自分の書店員修業時代の話あり、
尊敬する斯業界の先輩たちのこと。さらにどこでも訪ね歩くひとです。
和歌山の山中の書店イハラ・ハートショップ。昨年話題になった
生協の白石さんの店、いま「千夜一夜」が人気の松岡正剛さんの実験店。
ネコが招く本屋さん…。

この本は、本人の言によると、本屋の店頭で戦う書店員、出版に
関心のある全ての人に贈る棚を巡る愛と冒険のコラム・エッセイ集になりました、
ということになります。

伝わってくるのは、山陰大山の「本の学校」に集まってくる皆さんとも共鳴する、
青田さんの「出版」業を愛する想いです。まだまだ「出版」は捨てたもんじゃない。
刮目してみるべし!ということです。

青田さんは、彼の友人の作家・永江朗氏によると「長期化する出版不況。
しかし…読者の支持を集める書店はある。著者は自分の足で歩き…
輝く書店の秘密を探り出す」ひとだそうです。

書店などの経営コンサルタントとして活躍する青田さんの、人間ドラマとして、
経営書として、ビジネス書として…いい本です。
『書店ルネッサンス』『たたかう書店』もご一緒によろしく!と青田さんも言ってます。


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担当N・N


この本に興味を持たれたら、
ぜひ、青田コーポレーション出版部の紹介ページをご覧になって下さい。


この単行本の紹介ページはコチラ


2007年02月05日

[社員のおすすめする本] 陽気なギャングが地球を回す



陽気なギャングが地球を回す
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著者 伊坂 幸太郎
発行 祥伝社






最近、伊坂幸太郎さんの作品にハマっています。
今回お薦めする本は、発売してから1年経ち、映画化もされており、
改めてお薦めするのもどうかと思ったので、ちょっとだけ紹介させていただきます。

主人公は銀行強盗をする4人とその周辺の人物で構成されています。
4人はそれぞれ特殊能力を持ち、成瀬は人の嘘を見抜き、
雪子は秒単位まで正確な体内時計を持ち、久遠は天才的なスリ、
響野は演説(特殊能力?)の達人として役割分担をしながら完璧な強盗をします。
その中で出くわす、別の現金輸送車強盗とのトラブルが主な話です。

伊坂作品の魅力は、もう言うまでもありませんが、
話の中の些細なことが伏線となり、最終的に一本の太い線となり、
見事な結末を展開するのがいいです。ちょっとした会話、
キャラクターも見逃せないです。また、話のテンポや内容、
キャラクター一人ひとりの個性がくっきりと表現されており、
非常にそのキャラクターを好きになれます。
そしてもうひとつ。
ある物語に出てきた人物や出来事が、別の物語に、たまに出てくることです。
例えば、今回の4人の強盗が出会ったきっかけとなる事件は、
別の物語に出てくる宗教の教祖が予言しているし、この宗教は、
また別の物語でも軽く触れられる。ある物語で出た泥棒は、
物語の中で探偵になろうかと考えるが、別の物語で、見事探偵として出演している。
伊坂作品がひとつの世界として存在しています。
ぜひ、伊坂ワールドにハマってみてください。

あと、今回の4人の強盗が好きになった人は、
ぜひ、続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」も読んでみてください。


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担当T・Y (当コーナー管理人)


この本に興味を持たれたら、
ぜひ、紹介ページをご覧になって下さい。


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2007年02月25日

[社員がおすすめする本] 水曜の朝 午前三時 



水曜の朝 午前三時
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著者 蓮見 圭一
発行 新潮社






久々に古風な恋愛小説に出会った。
長い間ベストセラーだったというが、
この度文庫化されて話題になり、初めて本書を知った。
何故もっと早く出会わなかったのか残念に思われるほどの作品である。
根底にあるのは、主人公である直美の凛とした生き方。
いまより家庭というものに縛られ、恋愛については
不自由だった時代において恒に自分の内心の訴えに耳を傾け、
正直に生きてきた彼女の人生に共感する人は多いのだろう。

“あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。
どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。
それは一時的な気の迷いなのか、
それともやむにやまれぬ本能なのか。
耳を澄まして、じっと自分の声を聞くことです。
歩きだすのは、それからでも遅くはないのだから。“

このメッセージに読者が自分の人生を重ねるのだろう。
そして、これからの若い世代は、迷いのある今の自分を省みて
勇気づけられるのではないか。 実にいい作品である。


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担当N・F


この本に興味を持たれたら、
ぜひ、新潮社さんの紹介ページをご覧になってみて下さい。


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