自転車で痩せた人
著者 高千 穂遙
発行 NHK出版・生活人新書
著者はSF作家でアニメの原作者としても、その筋(どの筋?)で著名な方。
一昔前はエンジン付きのバイクに凝っていたようですが、
50歳を期に自転車乗りになっていました。
私は若干年下ですが、自転車に乗る前の著者よりも
生活習慣病予備群としての数値は遥かに高く、
10年来続けてきたスポーツジム通いも息切れし
(人が多くて、気難しくなった中年にはストレスが溜まるし…)、
メタボリック真っ只中の状況下で、出会ったのが本書でした。
書名を見た時に、そうだ自転車があったと、
高校時代のブリヂストン・ロードマン乗りの血が、ザワッと騒いだのでした。
そういう訳で、8月に本書を読み、9月の連休にネットでクロスバイクを購入し
「多摩サイ」デビュー。その後も次々と自転車用品を買い込み
(ネットショップから続々届く宅急便による家庭不和を乗り越え)、
進化したスポーツバイクの走り易さと、自転車の楽しさを実感(体力の衰えも…)、
のぼせ上がって片道30キロ余りの自転車通勤の野望まで
公言する有り様となってしまいました(自分の近況を伝えてどーする)。
趣味の「自転車」を始めるHOW TO本としてユーザーサイドで実践的に役立ち
(著者が調布在住で、私の家からも程近い多摩サイクリングロード周辺の
記述が多かった点も大変参考になりました)、
また、道路交通法の中で?的に扱われ、現実の一般道では厄介者扱いされる、
自転車の置かれている立場にも多角的に触れていて、
啓蒙的な臭みなく問題を認識させてくれます。
「痩せる」については副次的な産物で、著者と同様のスケジュールで走る事は、
仕事着が背広のサラリーマンには難しいでしょう
(日常の自転車通勤も、往復60kmを超えると非現実的…)。
でも実際の自転車はジムのサイクルマシン(何処にも行けない)とは
比較にならない楽しい乗り物である事が、本書を読みながら実感出来れば、
明日はあなたもサイクリスト……。
道交法の加害者にも被害者にもならない様に注意しながら、
末長く自転車と付き合って行きたいものだと、
本書を再読しながらしみじみ想う中年の身体は、
晩秋の夜のライディングの名残で火照ったままであった……。
先日放送終了した、趣味悠々「中高年のための楽しいサイクリング生活入門」も
藤岡弘、さん他の出演者の方々(著者もゲストで出演)が良い味を出していて、
楽しくモチベーションを高めてくれました。見損なった回もあり、
無精で録画し損なった事が悔やまれます。

担当K・M
この本にご興味を持たれたら、
ぜひ、NHK出版さんの紹介ページをご覧になってみて下さい。